こんにちは!
徐々に暑くなってきましたね~
5月も後半なので当然と言えば当然ですが
少しずつ夏が近づいてきているのを感じます。
晴れた日の日中は半袖でも汗をかくぐらいの陽気です。
ということで、車のエアコン(冷房)を使い始める時期ですね。
冬は暖房しか使わないと思いますので
約半年ぶりくらいにエアコンが稼働し始めるころなのですが、
今の時期がエアコン修理が多くなり始める時期でもあります。
ほとんどは、久しぶりに冷房を使おうと思って温度を下げてみたものの
冷たい風が出ずぬるい送風しか出てこない・・・、
ということで修理のご依頼をいただく場合が多いですね。
今回のSクラスも同様に、今年初めてエアコンを使おうとしたら
全く冷えなかったということで修理のご依頼をいただきました。
現車は2000年のW220 S320、約20年前の車両で
走行距離も10万キロを超えています。
エアコンのコンプレッサーは一度も交換された形跡がなく
配管やコンデンサーなどにも交換の形跡は見られませんでした。
年数と走行距離を考えると、ここまでエアコンが故障せずに
きちんと機能してくれたというのは素晴らしいことですね。
今回のエアコンが効かない理由ですが、
エアコンのスイッチをONにしてもコンプレッサーがONになりませんでした。
これだけだとクラッチの不良やプレッシャースイッチの不具合など
色々と可能性が考えられますが、ガスの量を見てみるとほぼ空っぽ・・・。
つまりどこからかエアコンのガスが漏れているということですね。
通常、エアコンのガスは漏れなければ空になるまで減ることはありません。
テスト用の蛍光剤を入れ、冷媒ガスの検知センサーも併用して
漏れ箇所を探していくと、エアコンのコンプレッサーから
かなりのガス漏れが発生していました。
(こちらは交換する新品のコンプレッサーです)
コンプレッサー交換はエアコン修理の定番作業ですね。
交換する理由は、今回のようにガス漏れだったり
クラッチの不良、内部損傷による異音などで交換することもあります。
そして、注意しなければならないのが、コンプレッサーだけを交換しても
またすぐに故障してしまう可能性があるということです。
コンプレッサーが故障するということは
配管内にスラッジがたまっている可能性がありますし
漏れがひどければ水分や汚れが入りこんでいる可能性もあります。
そういた配管やシステム内のスラッジや水分をしっかり取り除いておかないと
コンプレッサーを交換してもまたすぐにそれが原因で
エアコンが故障してしまうことがあります。
しかしスラッジや水分はラインの洗浄だけでは取り切れないため
コンプレッサーを交換する場合は、内部構造が複雑なレシーバータンクを交換し
ラインやエバポレーターをしっかりと洗浄したうえで
新しいコンプレッサーオイルとガスを充填してあげる必要があります。
これはコンプレッサー交換の際だけではなく
基本的にはエアコンの冷媒システムの修理をする際は
必ず実施しておきたい内容ですね。
エアコン修理は部品代も高く作業も複雑になることが多く
修理費用も高くなりがちです。
だからこそ、中途半端にコストカットをせず
きちんと一度で完璧に直しておくようにしたいですね。
コストを抑えてもコストパフォーマンスが悪ければ
結果的に損をしてしまいますからね。
これからの季節を快適に、健康的に過ごすためにも
愛車のエアコンの点検とメンテナンスは早めに実施しておきましょう!
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